5歳からの「教育プログラム」
「小学校に入学したばかりなのに既に授業についていけない」
「授業中に教室を歩き回ったりおしゃべりをしてしまう」
ここ数年で、このようなお子さんが増えてきていることが問題になっていて、このような問題のことを「小1プロブレム」と言います。ここでは、そんな「小1プロブレム」についてのお話や、その対処法などについて書いていますので是非最後までご覧下さい。
小1プロブレムとは?
「授業中に教室を歩きまわる」
「集団行動に合わせられない」
「小1ですでに授業についていけない」
このように、小学1年生になって発達や態度に問題があり小学校の生活にうまく順応できない、学校の雰囲気や勉強に馴染めないといった問題を「小1プロブレム」といいます。
この問題は1990年代から社会問題として注目を集めるようになりました。
小1プロブレムが起きてしまう原因
小学校入学までの各家庭での教育やしつけといった家庭環境の違いにより、入学した時点ですでに差が開いてしまい、児童達の学力や態度にもバラつきが生まれるようです。
また、保育園が遊び中心だったことに対し、小学校では勉強中心の生活になります。そんな環境の変化に戸惑い、対応できていないことが原因とも言われています。
さらに最近では、子ども自身の発達の遅れや、発達障害によって小1プロブレム問題が増加してきたとも考えられています。
ご家庭でできる小1プロブレムの対処法!
小1プログラムに対してご家庭での対処法について「発達面」と「勉強面」に分けて書いてみました。
発達面
まず、お子さんに「小学校ではどんなことに気をつけないといけないか?」についてお母さんが教えてあげましょう。とはいえ、まだお子さんは幼いです。「小学校とは…」と説明してもなかなかわかってもらえないかもしれません。
そこで、お子さんに「今日学校どうだった?」「どんなことしたの?」と聞いてあげ、しっかり最後まで聞いてあげましょう。とにかくどんなことでもいいので学校でのことをお子さんに話してもらいます。そして、担任の先生からも学校での子どもの様子を聞いて把握していきます。ある程度把握したら、お子さんの目を見て「してはいけないこと」をできるだけわかりやすく教えてあげましょう。
例)
- 先生がお話しする時はちゃんと聞くこと
- 授業中は立ち歩かない・おしゃべりはしない
このように、小学校での集団行動の大切さを教えながら、少しずつ改善できるように根気よく接してあげることが大切です。
勉強面
最近では小学校に入学する以前から、塾や英語教室といった習い事をしている子も増えてきました。何も習わないで小学校に入学した子は、そんな子たちにかなわないのはしかたないかもしれません。
「塾に行かせるのはまだ早い」とお思いの場合、ご家庭でお母さんやお父さんが基本的なことを教えてあげましょう。
最近では共働きのご家庭も多く、「なかなか子どもに時間をとってやれない」という親御さんもいらっしゃいます。ですが、お子さんが今後困らないためにも、少しだけでいいので時間を作ってみてあげるようにしてください。
例)
- 小1の国語で習うひらがなやカタカナの読み書きの練習
- 100までの数や簡単な足し算、引き算をできるようにする
このように、少しだけでも先回りで予習をすることで、学校で習った時に「ぼくこれ知ってる!」「わたしこれできる!」と授業が楽しくなってくるんです。
それによりやる気をなくさず、むしろ勉強に興味がわいたり、集中力がUPしたというお子さんって多いんですよ!
5歳から義務教育?!「教育プログラム」とは?
このような「小1プロブレム」という問題に対して文部科学省では、「5歳児からの教育プログラム」をつくる方針をかためているようです。
保育園、幼稚園、子ども園の時点で、好奇心、粘り強さ、協調性の育成を目的に、共通教育プログラム(言葉・情報活用・探求心)を学ばせます。
今まで、各施設任せでバラバラにやってきた学力や態度といった教育を、共通のプログラムによって統一させることで、小学校入学時の児童の学力など差をなくすことが狙いのようです。
えーるがお役に立てること
私たちえーるには、小1・小2といった低学年のお子さんに関するお悩み相談や指導依頼が増加し、年々指導対象の低年齢化が起きていることを実感しています。
【えーるで教えているお子さんの例】
勉強面・・・「小1の算数で習う『時計』がよめない」「簡単な計算問題ができない」「九九が覚えられない」
発達面・・・「授業中じっとできずに立ち歩く」「話を聞かず自由におしゃべりをする」「すぐに寝転んでしまう」「常に指や鉛筆を動かして落ち着きがない」
えーるでは、このような問題を抱え、低学年で既に勉強についていけなくなったお子さんや、発達障害のお子さんのサポートに力を入れています。
※それと同時に、勉強の遅れが原因で不登校になってしまったお子さんの相談も沢山寄せられています。
詳しく知りたいという方は「不登校と発達障害、勉強が心配」をごらんください
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