うちの子通級に通わせた方がいいのかな?

「うちの子、普通クラス(通常クラス)についていけてないみたい」
「発達障害グレーゾーンって言われたけど、どうすればいい?」
「通級に通わせることを子供にどう伝えたらいいのだろう」

私達、家庭教師のえーるには、このようなお悩みを抱えるお母さんから沢山のご相談が寄せられます。 近年、発達障害やグレーゾーンと診断されるお子さんが増える中、通級クラスの利用を検討されるご家庭が増えています。

もちろん、ほとんどの親御さんは普通クラスでお子さんに学ばせたいという思いを持っています。しかし、無理をして普通クラスに通わせた結果、お子さんに大きな負担がかかってしまうこともあるようです。

中には、「もっと早く気づいて通級クラスに通わせてあげればよかった…」そんな後悔される方も。

通級クラスに通うことによって、お子さんに合った学びの環境が整い、負担が軽減されるケースも数多くあるようです。

そこで、ここでは、通級クラスの対象となるお子さんの特徴や指導内容、さらには通級のメリット・デメリット、通うまでの流れについて詳しくご紹介します。お子さんにとって最適な環境を見つけるための参考に、ぜひ最後までお読みください。

目次

通級とは何?

通級とは何?通級は、正式には「通級指導教室」(以下通級クラスと表します)といいます。小学校・中学校に在籍する児童・生徒のうち、比較的軽度の障害を持つ子供が、個別指導を受けられる特別な教室のことを指します。この教室は、特別支援学級に在籍せず、それぞれの障害や特性に応じた特別な支援が必要な子供を対象としています。

普段は普通クラスに在籍し、一週間のうち通級クラスに何日通うのか?また、何時間指導を受けるのか?といったことを子供に合わせて、担任や保護者で相談して決めることが可能です。

自立活動とは

個々の児童又は生徒が自立を目指し、障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知的、技能、態度及び習慣を養い、もって心身の調和的発達の基盤を培う。

文部科学省学習要領より

文部科学省の学習指導要領にはこのように記載されています。

悩んでいる親

通級の対象になる子とは?

通級クラスの対象は、学習障害(LD)、自閉症、ADHDなどの発達障害やグレーゾーンと診断された子供、または言語障害、弱視、難聴、肢体不自由、病弱など、特定の困難を抱える子供です。これらの子供は、通常クラスに在籍しながら、通級クラスで特別な支援を受けることができます。

特別支援学級との違いは?

特別支援学級の場合は、”軽度~中度の障害のある子”が対象になり、少人数でクラス編成されています。障害による学習や生活の困難を克服するための特別な指導をその子のニーズに応じて行う教室です。

通級クラスの場合は、”比較的軽度な障害のある子”が対象となり、普通クラス(通常クラス)に在籍扱いとなり、一週間のうちの何時間かは通級クラスで過ごすことができます。また、特別支援学級では対象外の学習障害者や注意欠陥多動性障害者も通級クラスでは対象者に含まれます。

通級の指導内容

通級クラスでは、生活や学習に困難を抱える子供に対して、担任や専門の指導者が協力し、一人ひとりの状況に合わせた教育支援計画を作成します。

障害別のサポート

自閉症スペクトラム症の子供の場合

自閉症スペクトラム症で、集団行動が苦手でコミュニケーションに課題を持つ子には、個別指導で円滑なコミュニケーションを学ばせ、さらに小集団で実践する場を設けます。音楽や運動、創作活動を通じて学んだスキルを日常生活で活用できるようサポートします。

ADHDの子供の場合

ADHDで注意力が散漫な子には、集中力を高める環境作りや、行動を振り返らせる手法を用います。多動性が見られる子には、具体的な指示やタスクを細分化し、見通しを持たせて集中を促します。また、自己制御スキルを習得させる指導も行います。

難聴の子供の場合

難聴で、授業内容が聞き取りづらいという子供には、視覚的な情報を取り入れた指導や補聴器の効果的な使い方を教え、将来的な学びの基盤を築く支援を行います。


通級クラスでは、このように一人ひとりの特性や障害に合わせた指導を実施することで、通常クラスでの学びや生活がスムーズになるようサポートしています。

文部科学省HP 「障害に応じた通級による指導の手引 解説とQ&A(改訂第3版)」より

大阪市と京都市、それぞれの自治体の通級の取り組み

大阪市の通級クラス

大阪市の通級には以下のような活動例があります。月に1時間から8時間までの範囲で、お子さんの障害の状況に応じた指導を行っています。

活動例1
【自分の得意な方法で学ぶ漢字学習(小人数)】

(実態)
LD。 学年相応の学習内容はおおむね理解できているが、漢字を覚えることが苦手。見て記憶するより聞いて記憶するほうが得意。自信がなく、気力がわきにくい。

(目標)
自分が覚えやすい方法を知り、〇年生までの漢字を書くことができるようする。  

といった取り組みです。

活動例2
【自分に合った気持ちの対処方法の練習(個別または少人数)】

(実態)
自閉症スペクトラム症。 相手の気持ちや、場の状況を感じ取ることが苦手。友達が怒っていることに気づかない。説明されても納得がいかない等、学校生活や授業場面で憤慨したり落ち込んだりする。聞いて理解するより見て理解したり、パターンに当てはめて覚えることのほうが得意。絵を描くことが好き。

(目標)
気になる出来事があれば指導者に相談し、指導者の解説を手がかりにして出来事を図に表して整理し、気持ちを収めることができるようになる。

活動例3
【通級による指導での学びを通常学級で活かす(通常学級との連携)】

(実態)
ADHD。学習内容は理解できるが、必要な学習用具を準備することや、課題にとりかかること、最後までやり遂げることが難しく力を十分発揮しにくい。読み書きは好きだけど、落ち着いて書く習慣が身についていない。大事な物でも失くしたり、予定通りすすめにくい等、自分自身にいらだつことも多い。

(目標)
自分で書いた計画メモを活用して課題をやり遂げることができるようになる。

詳細を知りたい方は、大阪市教育委員会リーフレット「通級による指導」をご覧くだい

京都市の通級クラス

京都市の小学校では普通学級に在籍している、言語、聴覚、視覚の障害のある児童が障害に応じた特別な指導(自立活動)を受ける場として、「ことばときこえの教室」「弱視通級指導教室」を設置しています。

小中学校の普通学級に在籍しているLD(学習障害)ADHD(注意欠如/多動性障害)自閉症スペクトラム障害のある児童生徒が、障害に応じた特別な指導を受ける場として「LD 等通級指導教室」があります。

このように、お子さんの障害に合わせた指導が行えるように、障害別に教室が設置されています。


さらに詳しく知りたい方は、京都市教育委員会HP「通級指導教室の設置について」の各通級指導教室の概要(案内)をご覧ください。
京都市教育委員会事務局:通級指導教室 (kyoto.lg.jp)

通級のメリット・デメリット

通級クラスに通わせたいけど正直不安もある

正直、通級に通わせるかどうか迷ってます

私達えーるには、子供を通級クラスに通わせるかどうかで悩まれているお母さんから、このようなご相談をいただくことがあります。

思春期で多感な時期の小・中学生だからこそ、お子さんに合った教室選びに慎重になるのも無理はありません。そこで、ここからは通級クラスに通わせるメリットやデメリットについてご紹介します。

通級のメリット 

通級クラスの最大の魅力は、お子さん一人ひとりの特性や障害に合わせた個別のサポートを受けられることです。通常クラスでは、全員に同じペースで進む授業が基本ですが、通級クラスではお子さんの個性やニーズに寄り添った指導が行われます。

例えば、 

「普通クラスでは授業についていけず、自信を失っていた」 

「他の子と比べられることに焦りを感じていた」

 このような悩みを抱えていたお子さんが、通級クラスに通うことで次第に変わっていきます。

自分のことを理解してくれる先生がいるから安心

他の子と比べられず、自分のペースで取り組めるから自信が持てるようになった

通級に通い始めてから、笑顔が増えてきた

このような親御さんの喜びの声を多く耳にします。お子さん自身も「自分の個性を大切にしてもらえて居心地が良い」と感じ、学校生活がより前向きになるケースが少なくありません。

楽しく学校に行く子

さらに、通級クラスに通っていても在籍は通常クラスと同じ扱いになります。そのため、親御さんからは「普通クラスに在籍しながら、必要なサポートを受けられるのが嬉しい」という声も多く寄せられています。

通級のメリットのまとめ

  • お子さんの特性に合わせた個別指導を受けられる
  • 自己肯定感が高まり、前向きに取り組めるようになる
  • 自分の居場所が見つかり、安心して通える
  • 通級に通っても通常クラスに在籍できる

お子さんが安心して学び、自信を取り戻せる環境を提供する通級クラスは、必要なサポートを受けながらも通常クラスでの学びを継続したいご家庭にとって、大きな支えとなるでしょう。

通級のデメリット

「通級に通ったら友達からどう思われるかな?」
「障害のことを知って子供がショックを受けたらどうしよう

このように不安になるのは当然だと思います。特に、思春期を迎えるお子さんにとって、自分の特性や環境の変化を受け入れるのは容易ではありません。
実際、私たち家庭教師のえーるにも以下のような相談が寄せられています。

  • 「子供が通級に通うことを嫌がっています」
  • 「発達障害のことをまだ子供に伝えられていない…」

特に繊細な性格やプライドが高いお子さんの場合、通級クラスに行くことをどう伝えるべきか、また通うことを嫌がるお子さんをどう説得するのか? 親御さんが頭を悩ませることが多いようです。
中には、通級クラスに通うことがプレッシャーになり、劣等感や自信喪失につながるケースも見られます。

通級のデメリットのまとめ

  • 周囲の目を気にしてしまうお子さんもいる
  • 発達障害を知ることへのショックや戸惑い
  • 劣等感や自信喪失を感じてしまう場合がある

これらのデメリットは、すべてのお子さんに当てはまるわけではありませんが、親御さんが慎重に考慮すべき点でもあります。思春期で多感な時期だからこそ、通級の良し悪しをしっかりと見極めることが大切です。

親としてできること
通級を前向きに捉えられるようにするためには、お子さんの性格や感受性に合わせた丁寧な説明が必要です。また、無理強いをせず、お子さん自身が納得して通える環境を整えてあげましょう。

最善の選択をするために
お子さんの障害の度合いや性格面を十分に考慮し、通級クラスのメリットとデメリットを冷静に比較してみてください。通級が必ずしも唯一の選択肢ではありませんが、必要であれば勇気を持って最適な環境を選んであげることが、お子さんの未来にとって大きな支えとなるでしょう。

通級に通うまでの流れ

いざ、お子さんを「通級クラスに通わせたい」と決断されたとしても、通級クラスに通うには申請や審査が必要になり「じゃあ明日から通う」とはいかないんです。

そこで、ここでは通級クラスに通うまでの流れについてご紹介します。

通級に通うまでの流れ

  1. お子さんを通級クラスに通わせるかどうか、まずは学校の担任に相談します。子どもの障害の度合や症状、今困っていることをできるだけ詳しく伝えます。担任のアドバイスも参考にしながら、通級させるかどうか検討します。最終的には校長先生の許可が必要になるケースが多いようです。
  2. 通級することが決まれば、市役所の学校教育課などに連絡して、通級するために必要な書類や、今後の手続きについて説明を受けます。
  3. 自治体から教えてもらった必要書類(申請書、診断書、発達検査の結果など)を用意できたら郵送します。
  4. 親子で面談を受けます。面談では、子どもの発達障害のことについて細かく質問される可能性があるので、事前に記録などつけておくといいでしょう。(その時に必要書類が必要な場合があるので自治体に連絡した際に確認しておきましょう)
  5. 書類の提出と面談が終われば教育委員会にて審査が行われます。その審査によって通級クラスに通えるかどうか決定するので、その結果を待ちます。

審査が通って通知がきたら通級クラスに通うことができます。※通級は年度の途中からでも通うことができます。

ただし、発達検査の結果で、発達障害と診断されたからといって必ずしも通級クラスに通えるとは限らないようです。教育委員会から必要ないと判断された場合は通級クラスに通うことができないようなので注意しましょう。

家庭教師のえーるがお役に立てること

「担任の先生に、通級に行かせることや家庭教師をすすめられた」
「学習障害で通級に通わせてるけど、勉強の遅れをなんとかしたい」

私達、家庭教師のえーるには、このようなご相談が多く寄せられており、これまで通級に通う子や発達障害のお子さんを沢山指導してきました。

そんなお子さんに相性ピッタリの家庭教師が寄り添いながら、一人ひとりの性格や特性に合わせた指導を行います。ですが、えーるはあくまでも、発達障害専門の家庭教師ではなく、指導員のほとんどが普通の大学生です。

でも、ご安心ください!えーるには、お子さんの特性を細かく理解して、同じ目線になって根気よく丁寧に教えてくれる先生が沢山集まっています。

私達が見ていて、学習障害、自閉症、ADHDといった発達障害やグレーゾーンと診断された子というのは、自分に自信が持てないという子がほとんどです。

これまで「ここが出来てない!」とか「だからダメなんだ」といった減点方式で評価されていたり、ダメだしばかりされていた子も多いです。

そんな子にこそ、私達えーるは「○○ちゃんがココが良いところ!」「〇〇くんはこういう部分が長所!」といったように、加点方式で”良い部分”をどんどん引き出してあげます。もちろん、勉強のやり方がわからない子には、勉強のやり方から教えて、一人の時でも勉強できるように導きます。

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えーる坪井

それでは、体験授業でお会いできることをスタッフ一同、楽しみにしています!

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