スマホのしすぎで学力低下!?スマホ依存の原因と上手な付き合い方

スマホばかりしているお子さんにお困りの方へ
目次

子どものスマホ問題、深刻な学力低下とどう向き合う?

「スマホを持たせたら、みるみる成績が下がってきた…」
「時間さえあればスマホ。宿題も勉強も後回しで、親子のバトルが絶えない」
「食卓でもスマホが手放せず、夜更かし続きで朝起きられない」

家庭教師のえーるには、ここ数年でこのような、スマホに関するご相談が急増しています。

しかし、この便利なスマホは、多くの中学生の学力低下という深刻な問題を引き起こしているのも事実なんです。

そこで、本記事では、スマホにまつわるよくあるお悩みから、その科学的な原因、そして子どもたちがスマホと上手に付き合うための具体的な方法まで、詳しく解説します。

私たちえーるは、26年間で11,183人もの「勉強が苦手」な子どもたちを指導してきました。その経験から、スマホ問題に悩むご家庭に寄り添い、解決の糸口を見つけるお手伝いをします。

合わせて読みたい!
【中学生】勉強嫌いになる4つの原因とご家庭で出来ること 

よくあるスマホ関連のお悩みトップ3! あなたのお子さんは大丈夫ですか?

家庭教師のえーるに多く寄せられる、スマホに関する具体的なお悩み事例をランキング形式でご紹介します。もし一つでも心当たりがあれば、要注意です。

スマホ依存の男の子

1位 時間があればスマホばかり!勉強が手につかない

  • 『宿題する』と部屋に入ったはずなのに、部屋を覗くとスマホのゲームに夢中
  • TikTokやInstagramをひたすらみてる。テスト前でも勉強は後回しで、親子喧嘩のきっかけはいつもスマホ
  • YouTubeを見始めたら止められないようで、気づけば親子で怒鳴り合いに

2位 スマホを与えた途端、成績が急降下!

  • 『勉強も頑張るから』という言葉を信じてスマホを持たせたのに、その後一切勉強しなくなった 
  • 使用時間を決めたのに全然約束を守らず、成績がみるみる落ちていった

3位 夜遅くまでゲームで夜更かし。朝起きられない!

  • 朝、いくら起こしても起きてこないので問い詰めたら、深夜まで友達とオンラインゲーム(例:フォートナイトなど)していた

夜更かしが習慣化し、授業中の居眠りや遅刻・欠席の増加に。最終的に不登校へと発展するケースも多く報告されています。このように、スマホに夢中になりすぎて勉強がおろそかになったり、生活リズムが崩れたりすることで、多くのご家庭が悩みを抱えています。

では、なぜスマホが子どもの学力や生活にこれほど大きな影響を与えるかみていきましょう。

スマホが「学力を破壊する」!? 科学が示す脳への悪影響

「スマホを使えば使うほど学力が破壊されてしまう」。これは、単なる親の心配や思い込みではありません。最新の脳科学研究や教育調査がその可能性を強く示唆しています。

川島隆太教授の警鐘:「3時間触ると2時間の勉強がムダに」

「DS脳トレ」で有名な東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授が2013年に仙台市の中学生を対象に行った生活・学習状況調査の結果は衝撃的でした。その調査で明らかになったのは、

「毎日2時間以上勉強しているにもかかわらず、スマホを3時間以上使っている生徒」よりも、「ほとんど家で勉強しないけれど、スマホを全く使わない生徒」の方が、成績が良い

という驚くべき事実です。川島教授は、この結果から「スマホを長時間使用することで、2時間以上の勉強が全て無駄になる可能性がある」と警鐘を鳴らしました。

一般的には、「スマホに時間を費やす→勉強しない→成績が下がる」と考えられがちです。

しかし、川島教授の見解は異なります。「スマホを触ること自体が、学力を下げる何らかの悪影響を脳に与えているのではないか?」という仮説を立て、さらなる研究を進めているようです。

その可能性として挙げられているのは、次の2点。

1.記憶の消去・定着阻害 
スマホの使用によって、学校の授業で脳に入ったはずの学習内容が記憶として定着しにくくなる、あるいは既存の記憶が消去されてしまう。

2.学習機能の異常
脳の「学習回路」に何らかの異常をきたし、新たな知識を効率的に習得できなくなる。

どちらの可能性にせよ、スマホの長時間利用が学力に与える悪影響は無視できません。

「マルチタスク」が集中力を奪い、「小6の脳」で成長停止に!?

さらに川島教授は、「スマホに多数のアプリを入れている子ほど学力が低くなる」と指摘しています。その原因として「スイッチング(タスク切り替え)」という心理現象を挙げています。

スイッチングとは、一つのことに集中しているときに、通知音や別のアプリの誘惑によって注意がそれてしまい、次々異なるタスクに切り替えてしまう状態のことです。心理学では、このスイッチングを頻繁に繰り返すことで、一つのことに深く集中できる時間が極端に短くなるといわれています。

つまり、複数のアプリを次々と切り替えて使うことで、子どもの注意力集中力が散漫になり、それが学力低下に直結するというのです。川島教授は、スマホによる過度なスイッチングが、脳の前頭前野の発達に悪影響を及ぼし、最悪の場合、「小6の脳の状態で成長が止まってしまう」という可能性も示唆しています。これは、物事を深く考えたり、感情をコントロールしたりする能力の育成が阻害されることを意味します。

参考

これらの研究結果から見ても、特に学力向上を目指す中学生は、スマホとの「適切な距離」を真剣に考えないといけません。

スマホのしすぎで起こる、学力以外の健康・精神的悪影響

学力低下だけでなく、スマホの使いすぎは子どもの心身にも様々な悪影響を及ぼします。これは、長期的な健康や将来の社会生活にも関わる深刻な問題です。

健康被害

  • 【目の不調】
    画面の凝視による眼精疲労、視力低下、ドライアイの増加。
  • 【身体的症状】
    不自然な姿勢(うつむき姿勢)による頭痛、肩こり、首の痛み(いわゆる「スマホ首」や「ストレートネック」)。これが猫背などの姿勢悪化にもつながります。
  • 【自律神経の乱れ】
    画面から発せられるブルーライトが睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を抑制し、睡眠の質の低下不眠症を引き起こすことがあります。これが自律神経の乱れにつながり、だるさ、めまい、食欲不振などの体調不良を引き起こすことも。

生活習慣の乱れ

  • 睡眠不足
    深夜までのスマホ利用が習慣化し、十分な睡眠時間が確保できなくなる。
  • 昼夜逆転
    特に長期休みや週末に、夜中にゲームやSNSに没頭し、昼夜が逆転する生活リズムになるケース。
  • 食生活の乱れ
    スマホに夢中で食事を疎かにしたり、ながら食べが増えてしまう。

精神面・社会性の問題

  • 集中力・忍耐力の低下
    短時間で刺激的な情報を次々と得ることに慣れ、地道な努力や集中を要する活動への耐性が低くなる。
  • 感情のコントロール困難
    瞬時に満たされる快感に慣れ、不快な感情や欲求を我慢しにくくなる傾向。
  • コミュニケーション能力の低下
    直接的な対話の機会が減り、表情や声色から相手の感情を読み取る力が育ちにくい。
  • SNS依存
    「いいね」の数やフォロワー数に過度にこだわり、自己肯定感が揺らぎやすくなる。また、ネットいじめや誹謗中傷の加害者・被害者になるリスクも。
  • そして最も深刻なのが、不登校への繋がりです。スマホ依存が強くなることで、昼夜逆転、学校への無気力感、友人関係の変化などが複合的に絡み合い、結果的に学校に行けなくなるケースが急増しています。

知っておきたい海外の動き:ユタ州に続き、SNS規制の動きが世界へ

アメリカのユタ州では、SNS運営企業に対しユーザーの年齢確認を義務付け、18歳未満の子どもが親の同意なしにアカウントを利用することを禁止する法律が施行されました。さらに、未成年者の夜間利用を禁じたり、投稿管理権限を親に与えたりすることも企業に義務付けています。【2024年3月~】

このユタ州の動きを皮切りに、全米各州や欧州でも同様のSNS規制や子どもたちのデジタルウェルビーイング(健全なデジタル利用)を促進する動きが活発化しています。これは、子どもたちの心身の健全な成長を阻害するSNSの問題に、国や社会全体として向き合おうとする強い姿勢の表れと言えるでしょう。

中学生がスマホと「賢く」付き合うための具体的な方法

お子さんがスマホの悪影響を最小限に抑え、健やかに成長していくには、親と子の協力、そして具体的な行動が不可欠です。ここでは、効果的な対策を2つご紹介します。

1. スマホ使用の「ルール」を親子で共同で設定・運用する

すぐにでも実践できるのが、親子で一緒に「スマホに関するルール」を明確に決め、それを守る努力をすることです。一方的に親がルールを押し付けるのではなく、子どもも納得し、主体的に関わることで、ルールの遵守率は格段に上がります。

【ルール設定のポイント】

  • 【「なぜルールが必要か」を共有する】
    学力低下や健康への影響など、スマホの危険性を科学的根拠も交えて冷静に話し合い、子ども自身に必要性を理解させる。
  • 【具体的に、わかりやすく】
    「だらだら使わない」ではなく、「平日は夜9時以降は使わない」「ゲームは1日1時間まで」など、誰が見てもわかる具体的な内容にする。
  • 【場所の指定】
    「寝室には持ち込まない」「リビングでのみ使用」など、使用場所を限定することで、使いすぎを防ぎ、親の目が届くようにする。
  • 【「時間」のルール】
    時間帯制限:夜間(例:午後9時~翌朝7時)は使用禁止・親が預かる。
    総時間制限:1日の使用時間を設定(例:平日1時間、休日2時間)。
    優先順位:宿題や家庭での手伝いを終えてから使用可能にする。
  • 【「内容」のルール】
    利用するアプリやサイトの制限(フィルタリング設定の活用)。
    不適切な情報へのアクセスや、個人情報の共有に関する注意喚起。
  • 【「破った場合のルール」も決める】
    事前に約束を破った場合の具体的なペナルティ(例:1日使用禁止、1週間預かりなど)も明確にしておく。ただし、厳しすぎると逆効果になることもあるため、子どもの性格に合わせて柔軟に。
  • 【定期的な見直し】
    子どもの成長や状況に合わせて、親子で話し合い、ルールを更新していく。

【K君のスマホルール(例)】

宇治市在住の中学1年生K君が実践中のスマホルールは、家族で話し合い、K君自身も納得して決めたものです。

  • スマホを使う前に宿題を終わらせる。
  • 平日の使用時間は1時間以内。
  • 食事中、勉強中、就寝時は親が預かる。
  • これらの約束を破った場合、原則1ヶ月間使用禁止(ただし、状況により短縮・調整あり)。

このルールは、ご家庭によって意見が分かれるかもしれませんが、大切なのは親子で一緒にルールを決め、お互いが納得し、それを継続することです。

2. スマホ以外に「心から没頭できる何か」を一緒に見つける

お子さんがスマホばかり触ってしまうのは、もしかしたら他に心から没頭できるものがないからかもしれません。スマホの刺激的な情報や即時的な報酬は、脳にとって非常に魅力的です。これに対抗するには、スマホ以外にも、同じくらい、あるいはそれ以上に「楽しい」「夢中になれる」体験が必要です。

  • 【スポーツや運動
    新しいスポーツに挑戦したり、体を動かす機会を増やしたりする。体力向上だけでなく、達成感やチームワークを学ぶ機会にも。
  • アートや創作活動
    絵を描く、楽器を演奏する、ものづくりをするなど、クリエイティブな活動。
  • 読書】
    様々なジャンルの本に触れ、知識を深めたり、想像力を育む。
  • 自然体験
    キャンプ、ハイキング、釣りなど、自然の中で五感を刺激する活動。
  • ボランティア活動
    社会との繋がりを感じ、人の役にたっているという自己肯定感を高める。

お子さんが本当に夢中になれるものを、ぜひ親子で一緒に見つけ、それを全力で応援してあげてください!

もちろん、それが「勉強」であれば、これほど素晴らしいことはありません。しかし、「勉強だけは避けたい…」と感じるお子さんも多いでしょう。なぜなら、多くの場合、「勉強のやり方が分からない」「努力しても報われないと感じる」ことが、勉強を嫌いになっているからです。

もし、勉強の「やり方」が分かり、「わかる!」「できる!」という成功体験を積み重ねることができれば、授業が理解できるようになり、成績も自然と上がります。勉強が前向きで楽しいものになれば、スマホに過度に依存する時間も、きっと減っていくはずです。

スマホ依存を克服し、勉強好きになったえーるの生徒事例

ここでは、実際に、家庭教師のえーるでスマホとの付き合い方を見直し、自ら進んで勉強するようになったお子さんの感動的な実体験をご紹介します。

中学2年生 Aくんの事例:ゲーム漬けから志望校合格へ

Aくんは、スマホゲームにハマり、深夜までゲームをする日々。そのため朝起きれなくなり、遅刻も増え、学校では居眠りばかり。成績はどんどん下がり、親子ゲンカが絶えませんでした。えーるの家庭教師がAくんの家に伺うと、まず好きなゲームの話で盛り上がり、共通の話題で信頼関係を築いていきました。

ゲームの話から少しずつ「ゲームの攻略に必要な集中力は勉強にも活かせる」という視点を提案します。同時に、Aくんが苦手としていた数学の「どこでつまずいているか」を一緒に分析し、基本の基本から丁寧に解説し理解させました。

「あ、ここが分からなかったのか!」とAくんが理解できた瞬間を、逃さず褒め、小さな成功体験を積み重ねます。すると次第にAくんに変化があり、自ら目標を設定するまでになりました。次第に勉強時間も増え、成績もV字回復。最終的には、以前は諦めかけていた志望校に合格することができました。

中学1年生Tさんの事例:SNS疲れから自己肯定感を取り戻すまで

Tさんは、SNSでの「他人のキラキラした部分」を見て、自分と比較してしまい、精神的に不安定になることが増えていました。常にスマホをチェックし、通知が気になって勉強も手につかない状態。LINEでのやり取りでも友人関係に悩むことも多く、次第に学校を休むようになりました。

えーるの家庭教師は、まずTさんの話にじっくり耳を傾け、SNS疲れの心情に寄り添いました。無理にスマホを取り上げるのではなく、「スマホを使わない時間も作ってみようか」と提案。Tさんが昔好きだった絵を描くことや、先生が面白いと思った本を紹介しました。

勉強面では、Tさんが「自分は何もできない」と自信を失っていたため、できる問題から始めて、「できた!」「わかった!」という感覚を何度も味わってもらいました。毎日5分でも勉強を継続したことを「えらい!毎日するってなかなか難しいから」と小さな努力を認め続けました。

すると、Tさんの表情は少しずつ明るくなり、スマホに触れる時間も減少。読書をしたり絵を描くことで「自分らしさ」を見つけ、勉強では「やればできる」という自信を取り戻したのです。

ある日突然「学校行く」と娘から言われ、お母さんは驚きと喜びが同時にきて、泣きそうになったそうです。今は普通に学校に通い、家庭教師の先生ともうまくいっているという報告をいただき、私たちも嬉しく思います。

家庭教師のえーるは、勉強の楽しさから教えます!

  • スマホ依存になって全く勉強しなくなった
  • スマホばかりみて昼夜逆転して不登校になってしまった
えーる坪井

そのようなお子さんこそ、私たちえーるにお任せください!

やる気が出ない原因の多くは、勉強のやり方がわからないことから起きています。

私達えーるは、相性ピッタリの家庭教師がまずお子さんに勉強のやり方から教えて「わかる!」「できる!」という勉強の楽しさを実感してもらいます!

家庭教師のえーるでは、現在「無料の体験授業」を行っています。

「お子さんのスマホ依存を解消したい!」という方は、この機会にぜひご利用ください!お子さんの成長のキッカケになることを、お約束します。

\ 【関西限定】地元密着26年!家庭教師のえーる /

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