「前のテストの点数が悪かったのに、うちの子勉強嫌いで…」
「勉強の話になるとすぐにケンカになってしまう」
小学生の時は勉強が好きだったのに、中学に入って全然勉強しなくなってしまった。と、お悩みのお母さん・お父さんからの相談が増えています。
ここでは、お子さんが勉強嫌いになるキッカケや要因、勉強嫌いな子が勉強に向かえるようにする方法などを紹介しています。
私達家庭教師えーるは、25年間の指導の中で10,850人の小・中・高校生の生徒さんに勉強のやり方を指導してきました。えーるは勉強が苦手なお子さんや、不登校や学習障害のお子さんに、お悩みの保護者さまのお悩み相談を無料で行っています。どうぞ何でもお気軽にご相談ください。
中学生が勉強嫌いになってしまう キッカケ4つ
「小学生の時は通知表も良かったし、何も言わなくても自分で勉強していたのに…」と中学生になってからのお子さんの勉強への姿勢を心配されている方は多いですが、どうして勉強が嫌いになったのか原因も分からない方も多いのではないでしょうか⁉
25年間10,000人以上の指導の中で多かった4つのキッカケや要因をお話しします。
原因1
授業を聞いていてもわからない
小学生の時は、学校の授業さえ真面目に受けて、言われた宿題だけをやっていくだけで授業に付いていけたのに、中学に入ると授業のスピードも上がってしまい、自分でうまく勉強していかないと授業を理解するのが難しくなります。
そういう子は「今までは授業が理解できたのに、急に分からなくなってきた…。」と戸惑い、授業を聞いていても理解出来ない事が増えてきます。
私自身の経験上、授業が分からなくなってくると、だんだん苦痛になってきて、集中力もきれてしまい、ますます悪循環になってしまいます。(面白くない授業ってどうしてあんなに長く感じるんでしょうね…)
原因2.
テストの結果が悪くなる
小学生の時のテストって、単元が終わるたびにクラスの子みんなが理解できているかをチェックするためのテストで、パターン問題など最低限の問題ばかりだったと思います。
だから100点を取る子も多く、テストの平均点が60点とかになることはあまりなかったと思います。
ところが中学に入ると定期テストになり、本当に理解しているかどうか試すための、考えさせるような応用問題などもあり、なかなか点数が取れなくなる子も増えてきます。
小学生の時は、真面目に学校の授業も聞いてノートを取っているだけでも良い成績が取れたのに、中学生になると、ちゃんとやってるつもりでも結果が悪かったら、本人は現実を受け止められず勉強そのものがすごく嫌になってくると思います。
自分でも原因が分からないのに、まわりから「ちゃんと勉強してるの!?」と言われたらドンドン嫌になっていく子も。
原因3.
勉強のやり方がわからない
中学生になると、小学生の時と同じ勉強法をやっていても、何となく授業が分からなくなってきたり、テストの点数が平均点を取れないなど、勉強が難しくなってきます。
特に定期テストみたいな試験範囲の広い勉強の仕方って、普段の勉強をしっかりしていきながら、テスト前に改めて弱点を見直すというやり方をしないと上手くいかないですが、その普段の勉強の仕方が分からない、っていう生徒さんが多かったです。
そうなると、ガムシャラに勉強しても手応えがなくてドンドンやる気がなくなって、勉強嫌いにつながってしまうことも。
原因4.
頑張ってるのに結果が出ない
勉強のやり方が分からないと、「塾に行って頑張って勉強しているのに」とか「テスト前は夜遅くまで頑張って勉強したのに。」と自分では頑張っているのに成果が出ない事が続いてしまいますね。
そういう状況が続くと「どうせやっても無駄かも…」となって、勉強そのものが嫌いになる生徒さんが増えていきます。(僕もダイエットをしていてやっても結果が出なかったり、逆に太ったりして続けられなくてヤル気を無くしてしまうことがあります。)
勉強が嫌いな子と勉強が好きな子の特徴
生まれつき『勉強が嫌いな子』や『勉強が好きな子』は、いないと思いますが、いったいどんな子が勉強が好きで、どんな子が嫌いなんでしょう。
それぞれのお子さんに特徴があったのでお話しします。
勉強が嫌いな子の特徴
ここでは、勉強が嫌いな子の特徴をお話しします。
時間をかけて勉強している
勉強が嫌いな子は、効率のいい勉強法がわからず、ダラダラと時間をかけて勉強している場合が多いようです。
勉強が好きだから長時間やっているのではなく、やるべき内容が分からず、とりあえず勉強をしているのです。自分がやるべき勉強や科目も漠然としていて、適切な勉強ができていないということです。
そのため成果が出にくく、長時間の勉強をやったのに結果が出なくて勉強が嫌になるというパターンにつながってしまいます。
机の上や部屋が片付いていない
机の上が片付かない、部屋が散らかっている子は自分の状況を把握できない子が多い傾向にあります。
やらなければいけない学校のプリントがどこかに紛れてしまったり、勉強のやる手順なども漫然としてしまっていると、自分で何をやれば良いのかますます分からなくなってしまっています…。
生活リズムが不規則
成績が下がっている子で多いのは、意外と夜更かしをする子でした。
夜更かしくらい自分もやったことがある気がしますが、毎日のように寝るのが遅い子は、学校の授業中に眠くなったり、家で勉強をしようとしても集中できなくなったりしてしまう子も多かったんです。
もし今、夜更かしの生活サイクルになっているという子は、今のうちに早寝早起き習慣に変えておくことで、今後の成績アップにつながるかもしれません。
勉強の習慣がついていない
もちろんこれは一番の問題なんですが…。
ただ、これには様々な理由が考えられるので一概には難しいのですが、習い事やクラブで忙しすぎる子、生活環境が乱れてしまっている子、何をやっても成果が出なくて勉強が嫌になった子などなど。
ただ、忙しければ忙しいほど必要な勉強を工夫してやっていく必要がありますよね。
お父さんお母さんの学生時代でも、クラブとか習い事とかすごく忙しそうなのに、能率よく勉強して成績が良かった友達がいたと思います。
まずは勉強のやり方を工夫して、短時間でも良いので勉強を続けていける様な方法を探っていくことが大切です。
勉強が好きな子の特徴
逆に、勉強が好きな子の特徴って言うのもあるんです。
最初にお伝えするのは…
学習の基礎力が付いていること
中学生の勉強っていうのは、やっぱり小学校の基礎の上に成り立っているということです。
特に感じることは、小学校の低学年の時に徹底的に基礎を固めていた子って、すごく国語や算数・数学のセンスが高くなるっていうこと。
よく中学生の親御さんから読解力が付くように「本を読みなさい」って言ってる。という話を聞きますが、本来はもっと小さい時に本に触れる機会を親御さんが一緒に持ってあげて、子どもに本の楽しさを伝えていかないと難しいですよね。
算数・数学でも、足し算・引き算・掛け算・割り算といった四則計算の段階で、実は差が付いているって事が、教えている子を見ていても多い気がします。
簡単な小学校のテストではどちらも100点取れていますが、そこでは見えない差があるのです。
例えば、九九は出来ると言ってもギリギリ出来ること、九九を逆に考えて”答えが36になる九九”をちゃんと答えられる子の違いとかです。
小学校で習った時には「4×9は?」としか確かめられないことも多いけど、答えが36になる数字を全部、すぐに答えられるかどうかはあまり確認されないことも。
でも、こういう差って実は数字のセンスというか、小学校の高学年の通分や約分などでも結構違ってくることが多いということを、私たちは指導をしていると感じることがあります。
基礎力があるからこそ、自分で考えることができたり、積極的に調べたり出来るんだろうと思います。
自分で机に向かえる
これももちろん大切です。
ただ最初から一人で机に向かえたというわけではなく、小学校1年生の時などに、お父さん・お母さんと一緒に勉強の時間を作ったり、親御さんも一緒に読書をする時間を作ったりするなど親御さんの行動から影響を受けている子も多かったのが実感です。
やっぱり「勉強しなさい」と言われて勉強するのって、誰でも気持ちの良いものではありません。
そうじゃなくて自分の意思で勉強ができることって、実は何よりもすごい能力だと思うんですよね。
自信を持っている
これは自分で勉強出来る子を見ていてすごく感じます。
勉強だけじゃなくゲームでもスポーツでも好きなことって、自信を持っていることが多いですよね。(時々”下手の横好き”ってことわざが当てはまる子もいますが…(^-^;)
やはり人間は自己肯定感っていうものが大切なんだと思うのです。
勉強が好きな子は
「勉強する➔テストで良い結果が出る➔褒められる➔次も頑張ろうとする」
というサイクルで、そのうちに褒められなくても自信をもって自分で頑張っている子を見かけます。
勉強嫌いの中学生が、勉強をするようになる5つの方法
1.小さな目標から設定する
先ほどもお話ししましたが、勉強を自分でする子ってある程度自信が無いと難しいですよね。でも、勉強が嫌いな子で自信がある子って少ないので、まずは自信をつけることも大切なんです。
でも、自信って簡単に付くものでもないので、まずは成功体験を積み重ねていくことが大切☝その為に最初は本当にすぐに出来そうな目標を作っていきましょう。
例えば
「10分程度で終わる課題をやらせる」
「単語を5問だけに絞って、一週間後に単語テストをする」
など、『短時間で終わる』『簡単に出来る』という内容で良いので、しっかりと定着するまで根気よく続けさせることと、ちゃんとやってる時にはその努力を誉めて認めてあげるということ。
本人は”もう少しできるかも!?”って思うくらいでイイので、続けられたことが本人の自信に変わるように意識して声掛けをしてあげることも大切です。
2.勉強をする時間やタイミングを決める
勉強が嫌いで自分でなかなかやらない子でも、本当はやらないといけないと言うことは実は分かっているのです。
でも、どうしてもテレビやゲームやスマホなどでダラダラしてしまって、「あとでやろう…」と思いながら結局やらずに寝てしまう。ってことも多いんです。
だから「毎日〇時から必ず勉強する」とか「ご飯前の15分だけは勉強する」といったように、家族で話し合って決めておく方が、本人も勉強に向かいやすいと思います。
3.勉強しやすい環境を作る
ただ勉強する時間を決めたとしても、家族みんなでテレビを観ているのに自分だけ「勉強してくる」って部屋に行くのもパワーが要りますよね。
だから、もし可能であれば「〇時からはみんなで勉強タイム」を作って兄弟で勉強する時間を合わせたり、家族でもその時間になればテレビを消して自分のやらないといけないことをする時間にあてる、といったように子どもが嫌いな勉強に向かいやすい様に周りも協力してあげたらイイですね。
あと勉強する場所も、すぐにマンガやゲーム機が目に入る場所よりも整理された勉強机やリビングの隅など、勉強するスペースを整えてあげることも大切になってきます。
4.苦手教科だけでなく得意科目もやる
勉強しないといけない時に、どうしても苦手教科を頑張ろうって周りは伝えがち。でも、苦手で自信のない教科ばかりをやっていても集中できなかったり、途中で嫌になってやめてしまうことも。
それを防ぐためにも苦手教科だけじゃなくて得意教科の勉強を挟むことで、勉強に対するネガティブな気持ちをやわらげて、自信も持てるようになるのですごく効果的です。
5.やるべきことを整理する
自分の経験でもそうですが、苦手なことって、『頑張らないといけない』っていう気持ちを持っていたとしても、具体的に何をしたらイイのか分からなくて、『やらないと…』って気持ちもあるのに、ズルズルと過ごしてしまいがちです。
特に苦手で嫌いな勉強をやろうとするなら尚更です。まず、「何をやるべきなのか?」「いつまでに最低でもこれだけはする」といった、目に見える目標を設けて自分が頑張りやすい状況を作っていきましょう!
勉強嫌いの中学生への親の対応のポイント
勉強嫌いの中学生へのNGな対応
中学生のお子さんにとって、親から「勉強しなさい」と言われたり、テストの結果が悪かったことを責められることはすごくネガティブな気持ちになるものです。
もちろん親心で、『勉強をした方が良い』ということをただ伝えてあげたいだけなんですが、それがかえって逆効果になる例も多く見かけます。
自分が中学生の時に思ったように、テストの点数を取れなかった時は、自分でも落ち込んでいるんですが、さらに親から激しく怒られたりすると、次に悪い結果をとってしまった時は「親に怒られる」っていう思いだけしか残らなかったものです。
でも、ただ『怒られない為だけのために勉強する』っていうモチベーションでは、本当に勉強に向かえなかったのも経験済み。
今なら「本当は、お父さんお母さんは心配だっただけ」ということが理解できますが、その頃は『怒られている』『自分を否定されている』と思うばかりで、ますます勉強が嫌いになったことをよく覚えています。
勉強嫌いの中学生へおすすめの4つの対応
1.褒める・励ます
勉強が嫌いな子って自信がない子が多いので、まずは結果を褒めるよりも途中経過を褒めてあげて下さい。
「毎日10分の勉強を出来るようになった」「苦手教科の点数が5点上がった」「前は出来なかった問題が解けるようになった」など、どんなに小さなことで良いので認めてもらって褒めてもらうことで「ちゃんと見てくれてるんだな」って安心感につながり、自己肯定感も上がってくるんです。
ただ、頑張れない時だってあると思うので、怒るのではなくできるだけ励ますことを意識して下さい。
これは親御さんにとっても良い訓練になる、と理解して根気よく何度もやってあげましょう。
2.親子で目標を話し合う
時々、一方的に親御さんが〇点取れたらご褒美をあげる、など決めてあげることがありますが、どうしても親御さんが設定した目標なので、本人が目標にしっかり向かえていない場合もあるようです。
本人が本当は何点取りたいのか、 最終目標がある場合は必要な点数は何点なのか、などといったことを、じっくり話し合うことが大切だと指導していて感じます。
本当の自分の目標をハッキリさせることで、嫌いな勉強に対しても、前向きに取り組めるようになってきます。
3.子どもに任せてみる
中学生くらいになると、親に「○○しなさい」と命令されたり、出来なかったことを怒られたりすることで、極端に反発する気持ちが生まれがちです。
親御さんは本人が失敗しない様に、あとで大変な思いをしない様にと、色んなことを先回りして言ってしまいがちです。
よくお子さんから「今から(勉強を)やろうと思っていたのに!」という言葉を聞くことも多いと思います。それは、もしかすると子どもの頭の中では、「20時になったら勉強しよう」という感じで決めていたかもしれません。それなのに「勉強しなさい!」と言われると、一気にやる気はさめてテンションが下がってしまうのです。
人は自分の意思で物事を決めて行動したいものです。もし、自分のペースでやれる子なのであれば、我慢強く見守ってあげることも必要かもしれません。
4.第三者に任せる
ここまで色んな大切なことをお話ししましたが、どうしても親子だと反抗期の時期と重なることもあり、なかなか上手くいかないことも多いですよね。
えーるの生徒さんでも、親御さんが学校の先生をしていたり、塾で教えている方もいるんです。(実は僕の母親も学校の先生でしたが、家では誰一人教えてもらっていませんでした。)
実際に指導先のお母さんと話していても「家庭教師の○○先生が言うことはすごく素直にうなづいているし、ちゃんと守っているのに私が同じことを言っても全く受け入れてくれなくて…」と苦笑いされているケースも多かったです。
勉強だけじゃなく、家族でコミュニケーションを取ることは大切だし、多くのことを話さないといけない時期だと思います。それなのに、もし勉強のことでケンカばかりしてしまい、家族で必要なコミュニケーションが取れていないのであれば、勉強のことは第3者に任せてみるのも一つの手かもしれません。
まとめ
勉強が嫌いな子にとって勉強をすることは、それだけですごくパワーがいることです。
大切なのは本人のその気持ちを応援してあげる、手を添えてあげる、励ましてあげる、認めてあげる、褒めてあげる、ことです。
「今まで失敗ばかりで自信を無くしてすっかり勉強嫌いになっている」という子も多いので、そんなお子さんの気持ちを汲んであげながら支えてあげて下さい。
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※体験授業を受けてみて少しでも「思っていたのと違った…」そう思われた方は遠慮なくお断りください。
お子さんがやる気になり、勉強のやり方もピッタリだと思われたときだけ、私たちはお力になりたいと思っています。無理な勧誘は一切ありませんのでご安心ください。
それでは、体験授業でお会いできることをスタッフ一同、楽しみにしています!