不登校のお子さんのメタバース登校について

今話題の！メタバース登校で新たな一歩を踏み出す不登校のお子さまへ

こんにちは。前回は「不登校生徒のための地域コミュニティとサポートグループ」についてお話しましたね。今回は、親と教師の役割と対応 について考えていきましょう。

メタバース登校とは？

メタバース登校とは、インターネット上の仮想空間に作られた教室でアバターを使って授業を受けたり、学校活動に参加したりする画期的なシステムです。近年、不登校のお子さんを持つご家庭が増える中、メタバースという新しい技術が、学びと心の拠り所を提供する場として注目をあびています。インターネット上に構築された仮想空間でアバターを通じて他の生徒と交流したり、さまざまな活動に参加することができるため、学校に通うことが難しい不登校のお子さんに新しい学びと社会参加への機会をもたらします。

メタバース登校のメリット

メタバース登校の大きなメリットは、物理的な登校が難しいというお子さんも、自宅に居ながら参加できることです。アバターを用いて、まるで学校にいるかのような体験ができるため、自己肯定感が高くなり、社会とのつながりを持ち続けることが期待されます。さらに、修学旅行や文化祭といった学校行事も仮想空間で体験でき、学校生活の楽しさを感じることができます。

実際、数年前のコロナ禍で行動制限があった時に、バーチャル修学旅行によってリアルに近い修学旅行を体験した生徒たちもいました。

また、メタバース登校によって「出席扱い」となることもあり、お子さんは安心して学びに参加することができるのもメリットです。特に顔出しが不要なため、心理的な負担が少なく、集団生活が苦手な子や、外出に不安を感じている不登校のお子さんにとって、メタバース登校はリラックスして学べる環境といえるでしょう。

メタバース登校から復学への期待

メタバース登校での学習を通して「自分も学べる」という実感を持ち、最終的にはリアルな学校への復学への可能性も高まります。

今後、メタバース登校がもっと普及していき、ただの一時的な学習の場ではなく、不登校の生徒が、再び学校生活に戻るためのステップとして機能することも期待されています。もちろん、復学できないという子は、メタバース登校で学んでも全く問題ありません。

注意点

今の段階では、メタバース登校を導入している自治体は少ないのが現状で、設備面での準備であったり、教育者のサポートが必要になってきます。また、パソコンやタブレットなどの機器が必要なことや、発育過程である子供の視力低下や、姿勢が悪くなることなど、健康面への懸念もあります。メタバース登校の導入を検討する際は、地域のサポート状況や、インフラなども確認しておく必要があります。

京都府でのユニークな取り組み

京都府では、VRchatを利用した居場所づくりの試みが行われました。一般社団法人プレプラとの共催で行われたこのプログラムは、VRchat内で生徒同士がチャットや音声通話、さらには身振り手振りを交えた交流を通じてコミュニケーションを深めるといったものです。2023年秋に開催されたこの取り組みでは、不登校の小中学生12名(うち中学生11名)が参加し、メタバース文化論やe-sportsチーム運営者からの話、さらにはゲームクリエーターによる「クリエイター講話」の講演など多彩な内容が用意されました。参加者は自宅にいながら顔出しなしで参加できるため、「孤独を感じている」という問題を軽減し、心のつながりを持つことができました。

このようなメタバースを活用した学びの形は、不登校のお子さんにとって新たな希望となり、安心して学べる場所を提供しています。ぜひ、新しい学びの可能性をお子さんと共に探してみてください。

メタバース不登校学生居場所支援プログラム「ぶいきゃん京都」/京都府ホームページ参照
一般社団法人プレプラHP参照

この記事もよく読まれています。
＞＞不登校生徒のための地域コミュニティとサポートグループ

不登校のお子さんの家庭教師をお考えの方は、私達えーるの「不登校のお子さんのための家庭教師」をごらんください。 不登校になり、１人でうまく勉強できないという方は、家庭教師の無料体験を行っていますので気軽にお試しください！