中学生の不登校からの復帰と新たなスタートへのサポート

中学生の不登校からの復帰と新たなスタートへのサポート

こんにちは。前回は「不登校の中学生への希望と成長の道筋」についてお話しましたね。不登校からの復帰は子供にとっても親にとっても大きな挑戦ですが、正しいサポートによって次の一歩を踏み出すことが可能です。
今回は、中学生の不登校からの復帰と新たなスタートへのサポートというテーマで５つの提案をしていきます。

１．子供の状況を正しく理解して寄り添う

まず、不登校からの復帰を支援するのに最も大切なことは、お子さんの状況を正しく理解してあげることです。子供が不登校になった背景には、学校でのトラブル、友人関係の問題、勉強のプレッシャー、または、心身の健康問題など…、さまざまな要因が絡んでいます。まずはじっくりと、お子さんと話し合って不登校になった原因や根本的な問題を把握しましょう。この際、親は焦らず子供の気持ちに寄り沿って聞き役になりましょう。「あなたの気持ちは理解しているよ」というメッセージを送りながら、子供が感じている不安や苦しみを受け止めてあげると安心してくれるでしょう。

２．学校との連携強化

不登校のお子さんが再び学校に通うには、学校との密なコミュニケーションが必要になってきます。学校の先生やカウンセラーとの定期的な話し合いをして、子供がどんなサポートを必要としているかを共有しましょう。学校側もお子さんが安心して復学できるように個別対応をしてくれるはずです。

復学に向けた計画を立てる際、学校側と協力して授業の進め方や、課外活動への参加方法、友人関係など、細かい部分まで話し合っておきましょう。子供が少しでも「学校に行っても大丈夫そう」と感じられる環境づくりを目指します。

３．自己効力感を高めて子供の主体性を促す　

不登校からの復帰でもう一つ重要なポイントはお子さんの自己効力感を高めることです。自己効力感とは「自分ならできる！」という感覚のことです。これがあると困難に直面した時に乗り越えられる可能性が高くなります。そのために、日々の生活の中で子供に小さな成功体験を積ませていきましょう。

さらに、復帰の際は子供の意見や意思決定を尊重することも大切です。自分のことを自分で決めるという経験は、主体性や責任感を育てます。子供が自分で問題解決に取り組む機会を増やして、サポートしながら、「自分の力でできるところまでする」という訓練をするといいでしょう。

４．ポジティブな環境を整える

学校への復帰を応援する際は、周りの環境を整えることも重要です。特に友人関係は、子供が今後学校生活を再開しうまくいく上で大きな要素です。　友人関係がうまくいけば学校生活への不安も減り、前向きな気持ちで登校できるでしょう。もちろん家庭でもストレスが少ない環境を作っていくことが大切です。子供がリラックスできる場所や時間を作ったり、過度なプレッシャーを与えないように気を付けましょう。